英語で日記を書く驚くべきメリット
「英語で日記を書くと、本当にライティング力がアップするの?」そう思っている方も多いのではないでしょうか。答えは、YESです!英語で日記を書くことには、私たちが想像する以上にたくさんの素晴らしいメリットが隠されています。ここでは、主なメリットをいくつかご紹介しましょう。
1. ライティング力の総合的な向上
英語日記を続けることで、英語のライティングに必要なスキルがバランス良く鍛えられます。
- 文法力: 実際に英文を組み立てることで、学んだ文法が「知識」から「使えるスキル」へと変わります。最初は簡単な文法でも、徐々に複雑な表現に挑戦できるようになります。
- 語彙力: 「これって英語でなんて言うんだろう?」と疑問に思ったことを調べる習慣が自然と身につきます。新しい単語やフレーズを積極的に使おうとすることで、語彙がどんどん豊かになります。
- 表現力: 自分の考えや感情、日々の出来事を英語で表現する練習は、コミュニケーション能力の向上に不可欠です。決まりきった表現だけでなく、自分らしい言い回しを見つけていく楽しさもあります。
- 文章構成力: 日記を書くことは、情報を整理し、論理的に文章を組み立てる訓練になります。最初は短い文章からでも、徐々にまとまりのある文章が書けるようになるでしょう。
2. 思考力の整理と自己理解の深化
日記を書くという行為は、頭の中にある考えを言葉にして整理するプロセスです。英語で書くことで、日本語で考える時とは異なる視点から物事を見つめ直すきっかけになることもあります。自分の感情や行動を客観的に振り返ることで、自己理解が深まり、ストレス軽減にも繋がるという研究結果もあります。
3. 英語学習の習慣化
英語学習で最も大切なことの一つは「継続」です。英語日記は、毎日少しの時間でも英語に触れる機会を作ってくれます。「今日は何を書こうかな?」と考えることが、英語学習へのモチベーション維持にも繋がります。1日5分でも良いので、まずは始めてみましょう。
4. 間違いを恐れなくなる
学校のテストや仕事のメールとは違い、英語日記は基本的に誰にも見せる必要がありません。そのため、文法やスペルの間違いを気にせず、自由に自分のペースで書くことができます。間違いを恐れずにアウトプットする経験を重ねることで、英語を使うことへの心理的なハードルが下がり、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢が育まれます。
5. 達成感と自信の向上
書きためた日記を後から読み返してみると、自分の英語力の成長を実感できるでしょう。「最初はこんな簡単なことしか書けなかったのに、今はこんな表現も使えるようになった!」という発見は、大きな達成感と自信に繋がります。この自信が、さらなる英語学習への意欲を高めてくれます。
初心者でも簡単!英語日記の始め方ステップ
「英語日記って難しそう…」と感じるかもしれませんが、心配いりません!ここでは、初心者の方でも気軽に始められる簡単なステップをご紹介します。
ステップ1: 準備するもの
まずは、日記を書くためのツールを準備しましょう。自分に合ったものを選ぶのが続けるコツです。
- ノートとペン: 手書きには、書いた内容が記憶に残りやすいというメリットがあります。お気に入りのノートとペンを見つけると、書くのがもっと楽しくなりますよ。
- PCやスマホのアプリ: デジタルツールは、修正が簡単で、後から日記を検索しやすいのが魅力です。クラウドに保存すれば、どこからでもアクセスできます。
- 日記アプリ: Day One (デザイン性が高く多機能な日記アプリ)、Penzu (プライベート性が高いオンライン日記サービス) などがあります。
- ノートアプリ: Evernote や Notion のような汎用的なノートアプリも、日記を書くのに便利です。
- 辞書: 分からない単語や表現を調べるために、辞書は必須です。紙の辞書でも電子辞書でも、オンライン辞書でも構いません。
- オンライン辞書: Weblio英和辞書・和英辞書 (豊富な例文が魅力)、Cambridge Dictionary (ケンブリッジ大学出版局による信頼性の高い辞書)、Oxford Learner's Dictionaries (オックスフォード大学出版局による学習者向け辞書) などが有名です。
ステップ2: 書くテーマを決める
何を書けばいいか分からない、という方は多いかもしれません。最初は無理に難しいことを書こうとせず、身近なことから始めてみましょう。
- 今日の出来事: 「朝起きてから寝るまでに何をしたか」を時系列で書くのは最も基本的なスタイルです。
- 天気: 「今日は晴れだった」「雨が降って寒かった」など、天気について一言添えるのも良いでしょう。
- 食べたもの: 「ランチにパスタを食べた」「手作りのクッキーが美味しかった」など、食事の記録も立派な日記です。
- 感じたこと: 「嬉しかったこと」「悲しかったこと」「驚いたこと」など、その日の感情を素直に書き出してみましょう。
慣れてきたら、読んだ本や見た映画の感想、将来の夢や目標、ニュースに対する自分の意見など、少しずつ書く内容を広げていくと、表現の幅も広がります。
ステップ3: 毎日続けるコツ
英語日記を続けるためには、いくつかのコツがあります。
- 短時間でもOK: 最初は1日5分、3行だけでも大丈夫。「毎日必ず書く」という習慣をつけることが大切です。
- 決まった時間に書く: 例えば、寝る前や朝起きてすぐなど、日記を書く時間を生活のルーティンに組み込むと続けやすくなります。
- 完璧を目指さない: 文法やスペルミスを気にしすぎないこと。まずは「英語で書く」という行為を楽しむことが重要です。間違いは後から修正すれば良いのです。
- 楽しむこと!: 義務感で書くのではなく、「今日は何を書こうかな?」とワクワクする気持ちで取り組むのが長続きの秘訣です。
- たまに振り返る: 数週間後や数ヶ月後に過去の日記を読み返すと、自分の成長を実感でき、モチベーションアップに繋がります。
ステップ4: 書く時のポイントと注意点
実際に英語で日記を書き始める際に、意識しておきたいポイントや注意点です。
- 簡単な文型から: 最初は「主語 + 動詞 (+ 目的語)」のような基本的な文型(SVO、SVCなど)を使いましょう。
- 知っている単語を積極的に使う: 無理に難しい単語を使おうとせず、まずは自分が知っている範囲の単語で表現することを心がけましょう。
- 分からなければ調べる: 「この表現で合ってるかな?」と迷ったら、辞書やインターネットで調べてみましょう。調べるプロセス自体が貴重な学習になります。
- 声に出して読んでみる: 書いた日記を音読することで、リズムや不自然な部分に気づきやすくなります。スピーキングの練習にもなります。
- テンプレートやフレーズ集を参考にする: 最初は何を書いていいか分からない場合、後述する例文やテンプレートを参考にしてみるのも良い方法です。
【例文付き】英語日記の書き方具体例
ここでは、初心者の方でもすぐに使える英語日記の例文や、便利なフレーズ、テンプレートをご紹介します。これらを参考に、あなただけの日記を始めてみましょう!
初心者向け簡単例文
まずは、一言からでもOK!こんな簡単な表現から始めてみましょう。
- 天気:
It was sunny today.
(今日は晴れでした。) /It rained all day.
(一日中雨でした。) - 出来事:
I went to the supermarket.
(スーパーマーケットへ行きました。) /I studied English for an hour.
(英語を1時間勉強しました。) - 食事:
I had curry for dinner.
(夕食にカレーを食べました。) /It was delicious.
(美味しかったです。) - 感情:
I was happy today.
(今日は嬉しかったです。) /I felt a little tired.
(少し疲れを感じました。)
もう少し詳しく書くための例文
慣れてきたら、少しずつ情報を付け加えて、より詳しい日記に挑戦してみましょう。
例1:
June 4th, 2025. Wednesday.
It was a beautiful sunny day. I woke up at 7 AM and had toast and coffee for breakfast. In the afternoon, I went to the library and borrowed some books about history. For dinner, I cooked pasta with tomato sauce. It was pretty good! I watched a movie on TV before going to bed. I felt relaxed today.
(2025年6月4日 水曜日。素晴らしい晴れた日でした。午前7時に起きて、朝食にトーストとコーヒーを食べました。午後は図書館へ行き、歴史に関する本を何冊か借りました。夕食にはトマトソースのパスタを作りました。なかなか美味しかったです!寝る前にテレビで映画を見ました。今日はリラックスできました。)
例2:
I had a productive day today. I finished my report for work in the morning. It was tough, but I'm glad it's done. After work, I went for a run in the park. The weather was perfect for running. I felt refreshed and energetic afterwards. I'm planning to read a new novel tonight.
(今日は生産的な一日でした。午前中に仕事のレポートを終えました。大変でしたが、終わって嬉しいです。仕事の後、公園へ走りに行きました。ランニングに最適な天気でした。その後は気分爽快で、元気いっぱいでした。今夜は新しい小説を読む予定です。)
使えるフレーズ集
日記を書く際に役立つ、感情や出来事を表すフレーズをいくつかご紹介します。
- 感情を表す表現:
I feel happy/sad/excited/nervous/tired.
(私は嬉しい/悲しい/ワクワクする/緊張する/疲れていると感じます。)I was surprised that...
(~に驚きました。)I'm looking forward to...
(~を楽しみにしています。)It made me feel...
(それは私に~と感じさせました。)
- 出来事を説明する表現:
First, ... Then, ... Next, ... Finally, ...
(まず、... それから、... 次に、... 最後に、...)I decided to...
(~することに決めました。)I managed to...
(なんとか~できました。)I spent my time -ing...
(~して時間を過ごしました。)
- 意見や感想を述べる表現:
I think that...
(私は~だと思います。)In my opinion,...
(私の意見では、...)It seems to me that...
(私には~のように思えます。)The best part was...
(一番良かったのは~でした。)
日記のテンプレート例
何を書いていいか迷ったら、こんなテンプレートを使ってみるのも良いでしょう。
Date: [日付を書く] Weather: [天気を書く] What I did today: - [今日やったこと1] - [今日やったこと2] - [今日やったこと3] How I felt: - [感じたこと1] - [感じたこと2] Something new I learned / Something interesting that happened: - [新しく学んだことや、興味深かった出来事] My goal for tomorrow / What I'm looking forward to: - [明日の目標や楽しみにしていること]
発展的な書き方:テーマを決めて書く
慣れてきたら、特定テーマに絞った日記を書くのも面白いでしょう。
- 感謝日記 (Gratitude Journal):
Today, I'm grateful for my family.
(今日、私は家族に感謝しています。) のように、毎日感謝できることを3つ書くなど。 - 成功日記 (Success Journal):
Today, I successfully gave a presentation.
(今日、私はプレゼンテーションを成功させました。) のように、その日に達成できた小さな成功体験を記録します。 - 目標達成日記 (Goal Achievement Journal):
My current goal is to read one English book per month. Today, I read 10 pages.
(私の今の目標は月に1冊英語の本を読むことです。今日は10ページ読みました。) のように、目標に向けた進捗を記録します。
英語日記をさらにレベルアップさせる方法
英語日記に慣れてきたら、さらに英語力を高めるために、次のようなステップに挑戦してみましょう。これらの方法を取り入れることで、より表現力豊かで正確な英語を書くスキルが身につきます。
1. オンラインツールやアプリの活用
現代には、英語学習をサポートしてくれる便利なツールがたくさんあります。これらを賢く活用しましょう。
- 文法チェックツール: 書いた英文の文法ミスやスペルミスを指摘してくれるツールです。Grammarly (無料版でも基本的なチェック機能が充実しており、Chrome拡張機能などで手軽に使えます) や LanguageTool (多言語対応のオープンソース校正ツール) などが有名です。ただし、ツールに頼りすぎず、なぜそれが間違いなのかを理解しようとすることが大切です。
- 翻訳ツールの賢い使い方: DeepL や Google Translate などの翻訳ツールは、どうしても表現が思い浮かばない時や、自分の書いた英文が自然かどうかを確認するのに役立ちます。しかし、最初から翻訳ツールに頼って文章を作るのではなく、まずは自分で考えて書く練習を優先しましょう。
- 英語学習アプリとの連携: Duolingo や Memrise、Anki、Quizlet のような単語学習アプリで新しく覚えた単語やフレーズを、早速日記で使ってみましょう。実際に使うことで記憶に定着しやすくなります。
2. フィードバックをもらう
自分の書いた英語を誰かに見てもらい、フィードバックをもらうことは、上達への近道です。
- 英語が得意な友人や先生: 身近に英語が得意な人がいれば、添削をお願いしてみましょう。
- オンライン英会話の先生: Cambly、DMM英会話、NativeCamp. などのオンライン英会話サービスでは、レッスン中に日記の添削を依頼できる場合があります。先生に直接質問できるので、疑問点をすぐに解消できます。
- 言語交換アプリやサイト: Lang-8 (ネイティブスピーカーがお互いの言語の日記を添削し合うコミュニティ) や HelloTalk (チャットや通話だけでなく、投稿機能で文章を公開し、添削を受けることも可能) のようなプラットフォームを利用して、ネイティブスピーカーから添削やアドバイスをもらうのも良い方法です。
フィードバックをもらう際は、間違いを指摘されることを恐れず、むしろ成長の機会と捉えましょう。
3. 語彙力・表現力を増やす
より豊かな表現で日記を書くためには、語彙力と表現力を意識的に増やしていくことが重要です。
- 類語辞典 (Thesaurus) を使う: 同じ意味でも異なるニュアンスを持つ単語を調べるのに役立ちます。例えば、「happy」の代わりに「glad」「pleased」「delighted」などを使ってみることで、表現の幅が広がります。オンラインでは Thesaurus.com などが便利です。
- 読書や映画から学ぶ: 英語の本を読んだり、映画やドラマを観たりする中で出会った「使ってみたい!」と思う表現や単語をメモしておき、日記で積極的に使ってみましょう。
- 英語学習者向けのニュースサイトやブログを読む: BBC Learning English (bbc.co.uk/learningenglish) や VOA Learning English (learningenglish.voanews.com) のようなサイトでは、比較的易しい英語で書かれたニュース記事や学習コラムが豊富に提供されています。時事ネタを日記に取り入れる際の参考にもなります。
4. 定期的な振り返りと目標設定
月に一度など、定期的に過去の日記を読み返してみましょう。そうすることで、自分の成長した点や、繰り返し間違えている箇所、もっと上達させたい点などが見えてきます。それに基づいて、「来月は新しい時制を使ってみよう」「もっと接続詞を意識して、長い文章を書いてみよう」といった具体的な目標を設定すると、学習の方向性が明確になります。
5. 文法書や参考書の活用
日記を書く中で見つかった自分の弱点となる文法項目は、文法書や参考書を使って集中的に学習しましょう。例えば、多くの学習者に支持されているレイモンド・マーフィー氏の『English Grammar in Use』シリーズのような定番の参考書は、網羅的で分かりやすい解説が特徴です。特定の文法項目だけでなく、英語の基礎固めとしても役立ちます。
まとめ
英語で日記を書くことは、ライティング力をはじめとする総合的な英語力を高めるだけでなく、思考を整理し、学習を習慣化するための素晴らしい方法です。最初は短い文章からでも、間違いを恐れずに、楽しみながら続けることが何よりも大切です。
この記事でご紹介した始め方のステップや例文、レベルアップの方法を参考に、ぜひ今日からあなたも英語日記を始めてみませんか? 小さな一歩が、大きな英語力の向上に繋がるはずです。英語学習は継続が力。日記を通じて、日々の出来事や感じたことを英語で綴る楽しさを発見し、あなたの英語の世界を広げていってくださいね!