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効果的なシャドーイングのやり方【初心者向け】

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効果的なシャドーイングのやり方【初心者向け】

「英語のリスニングが苦手…」「スピーキングにもっと自信を持ちたい!」そんな悩みを抱える英語学習初心者の方へ。この記事では、リスニング力とスピーキング力を同時に、しかも効果的に鍛えられると話題の学習法「シャドーイング」の正しいやり方を、初心者にも分かりやすくステップ別に解説します。シャドーイングは、正しく行えば驚くほど英語力を向上させることができますが、やり方を間違えると効果が半減してしまうことも。この記事を読めば、シャドーイングの基本から、効果を最大限に引き出すコツ、おすすめの教材やツールまで、必要な情報がすべて手に入ります。さあ、あなたもシャドーイングで、英語学習のブレイクスルーを体験しましょう!

シャドーイングで得られる驚きの効果

シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、まるで影(シャドー)のように、聞こえてくる音声のすぐ後を追ってそっくりそのまま真似して発話するトレーニング方法です。一見シンプルですが、この学習法には英語力を総合的に高める素晴らしい効果が秘められています。具体的にどのような効果が期待できるのか、詳しく見ていきましょう。

1. リスニング力の劇的な向上:
シャドーイングでは、音声の細部にまで集中して聞き取る必要があります。ネイティブスピーカーの自然なスピード、リズム、イントネーション、リンキング(音のつながり)などを正確に捉えようとすることで、聞き取りの精度が格段に向上します。最初はついていくのが大変かもしれませんが、続けるうちに、これまで聞き取れなかった音がクリアに聞こえるようになるでしょう。特に、英語特有の音の変化や脱落に慣れるのに非常に効果的です。

2. スピーキングの流暢さアップ:
聞いた音声を即座に再現しようとすることで、口の筋肉が英語を話すことに慣れていきます。これにより、スムーズに言葉が出てくるようになり、スピーキングの流暢さが向上します。「頭では分かっているのに言葉が出てこない」という状態から脱却し、より自然な会話ができるようになるための土台を築けます。また、音声知覚と発話のサイクルを高速で繰り返すため、英語を英語のまま理解し、反応する能力も養われます。

3. ネイティブに近い発音・イントネーションの習得:
シャドーイングは、お手本となる音声の発音、アクセント、リズム、イントネーションを徹底的にコピーする練習です。これを繰り返すことで、日本語訛りが矯正され、よりネイティブに近い自然な英語の発音や話し方が身につきます。正しい発音で話せるようになると、相手に正確に意図が伝わりやすくなるだけでなく、自信を持って英語を話せるようになります。

4. 語彙力と表現力の自然な増加:
シャドーイングを行う過程で、多くの単語やフレーズに繰り返し触れることになります。意味を理解しながらこれらの言葉を何度も口に出すことで、単なる暗記ではなく、生きた言葉として語彙や表現が記憶に定着しやすくなります。新しい単語や言い回しを、実際に使える形で自然に習得できるのは大きなメリットです。

初心者向け!シャドーイング完全ガイド:7つのステップ

シャドーイングの効果を最大限に引き出すためには、正しい手順でトレーニングを行うことが重要です。ここでは、初心者の方が無理なく始められる7つのステップを具体的に解説します。

ステップ1:最適な教材選びのポイント

シャドーイングの成否は教材選びにかかっていると言っても過言ではありません。以下のポイントを参考に、自分に合った教材を選びましょう。

  • 音声がクリアであること: 聞き取りやすい、明瞭な音声であることが絶対条件です。
  • スクリプト(台本)があること: 最初は何を言っているか確認しながら進めるため、スクリプトは必須です。
  • 興味を持てる内容であること: 楽しく続けられるよう、自分の好きな分野や興味のあるトピックを選びましょう。
  • 少しだけ難しい、でも理解できるレベル: 全く理解できない内容は挫折の原因に。逆に簡単すぎても効果が薄いです。7〜8割程度理解できるレベルが目安です。

具体的な教材としては、以下のようなものが挙げられます。

  • ニュース教材: VOA Learning English (learningenglish.voanews.com) や BBC Learning English (bbc.co.uk/learningenglish) の「6 Minute English」などは、ゆっくりとした英語でスクリプトも提供されており、初心者におすすめです。
  • スピーチ・プレゼンテーション: TED Talks (ted.com) は多様な分野の興味深いスピーチが多く、スクリプトや字幕も充実しています。最初は短いものから始めると良いでしょう。
  • 英会話教材のダイアログ: 市販の英会話教材に付属しているCDの短い会話文も、日常的な表現を学ぶのに適しています。例えば、『みるみる英語力がアップする おすすめシャドーイング』(ベレ出版)のようなシャドーイング専用教材も多くあります。
  • 英語学習アプリ: 「Duolingo」のストーリー機能や、「Cake」アプリの短い動画クリップなども、シャドーイングの導入として手軽に利用できます。

ステップ2:まずは聞いて内容をしっかり理解

教材を選んだら、まずはスクリプトを見ながら音声を数回聞きましょう。この段階では、話されている内容を大まかに把握することが目標です。知らない単語や表現があれば、辞書で調べて意味を確認しておきましょう。内容を理解せずにただ音を真似るだけでは、効果が薄れてしまいます。

ステップ3:マンブリングで口慣らし

次に、スクリプトを見ながら、音声に合わせて小さな声でブツブツとつぶやくように発話します。これを「マンブリング」と呼びます。ここでは、正確な発音よりも、音声のリズムやスピードに口を慣らすことを意識しましょう。まだ完璧に追いつけなくても大丈夫です。

ステップ4:サイレントシャドーイングで動きを掴む

マンブリングに慣れてきたら、次は声を出さずに口パクだけで音声に合わせてみます。これを「サイレントシャドーイング」と言います。口の形や舌の動きなどを、お手本の音声にできるだけ近づけるように意識しましょう。発音器官の正しい動きを体に覚え込ませるトレーニングです。

ステップ5:オーバーラッピングで音声と同期

いよいよ本格的な発話練習です。「オーバーラッピング」では、スクリプトを見ながら、音声と完全に同時に発話します。音声と自分の声がぴったり重なるように、スピード、リズム、イントネーションを意識して練習しましょう。カラオケで歌詞を見ながら歌うイメージに近いかもしれません。

ステップ6:いよいよ本番!プロソディ・シャドーイング

ここがシャドーイングの核心部分です。今度はスクリプトを見ずに、聞こえてくる音声の1〜2語遅れて影のように追いかけて発話します。これを「プロソディ・シャドーイング」または単にシャドーイングと呼びます。音声だけに集中し、発音、アクセント、リズム、イントネーション、ポーズ(間)など、音声的特徴(プロソディ)をできる限り忠実に再現することを目指しましょう。最初は難しく感じるかもしれませんが、繰り返し練習することで必ずできるようになります。

ステップ7:録音して客観的にチェック&改善

シャドーイングをしている自分の声を録音し、お手本の音声と聞き比べてみましょう。スマートフォンの標準録音アプリや、PCならAudacity (audacityteam.org) のような無料の音声編集ソフトが役立ちます。客観的に自分の発音を聞くことで、改善すべき点が明確になります。「お手本と違うところはどこか」「どこが聞き取りにくいか」などを分析し、次回の練習に活かしましょう。この振り返りが上達への近道です。

シャドーイング効果を最大化する5つの秘訣

シャドーイングは正しい方法で行えば非常に効果的ですが、さらにその効果を高めるためのコツがあります。以下の5つの秘訣を意識して、トレーニングの質を向上させましょう。

1. 毎日コツコツ、短時間でも継続する習慣を:
英語学習において最も重要なのは継続です。シャドーイングも同様で、1日に長時間まとめて行うよりも、たとえ10分〜15分でも毎日続ける方が効果的です。生活の中にシャドーイングの時間を組み込み、習慣化することを目指しましょう。例えば、「通勤電車の中で短いニュースをシャドーイングする」「寝る前に5分だけ行う」など、自分なりのルールを決めると続けやすくなります。

2. 自分のレベルに合った教材を選ぶことの重要性:
ステップ1でも触れましたが、教材選びは非常に重要です。難しすぎる教材は挫折の原因になり、簡単すぎる教材では十分な学習効果が得られません。自分のレベルよりも「少しだけ難しい」と感じる程度(7〜8割内容が理解できるもの)が最適です。定期的に自分のレベルを見直し、教材の難易度を調整していくことも大切です。

3. 「意味」を意識し、内容を理解しながら行う:
シャドーイングは単なる音のモノマネではありません。話されている内容や文の意味をしっかりと理解しながら行うことが重要です。意味を意識することで、記憶への定着率が高まり、実際のコミュニケーションで使える英語表現として身につきやすくなります。事前にスクリプトを読んで内容を把握しておくステップを省略しないようにしましょう。

4. 発音・リズム・イントネーションを徹底的に真似る:
お手本の音声を細部まで注意深く聞き、発音、アクセントの位置、単語と単語のつながり(リンキング)、話すリズム、声の抑揚(イントネーション)などを、できる限り忠実に再現しようと努めましょう。まるで俳優が役になりきるように、話し方全体をコピーする意識が大切です。これがネイティブらしい自然な英語を身につける鍵となります。

5. 楽しむこと!好きな素材でモチベーション維持:
学習は楽しむことが継続の最大の秘訣です。自分の好きな映画のセリフ、好きな俳優のインタビュー、お気に入りの洋楽の歌詞(歌ではなく話し言葉の部分がベター)など、自分が心から「これを真似したい!」と思える素材を見つけると、モチベーションを高く保ちながらシャドーイングに取り組めます。楽しみながら行うことで、学習効果もアップするでしょう。

シャドーイング初心者のよくある質問と解決策

シャドーイングを始めようとするとき、多くの初心者が疑問や不安を感じるものです。ここでは、よくある質問とその解決策をまとめました。

Q1. どうしても音声についていけないのですが…
A1. 最初は誰でも難しく感じるものです。まずは音声の再生速度を落としてみましょう。YouTubeなどの動画サイトには再生速度調整機能がありますし、パソコン用の音声プレーヤーソフト「VLC Media Player」なども0.5倍速、0.75倍速といった調整が可能です。また、いきなり長い文章に挑戦せず、短いフレーズや一文から練習を始めるのも効果的です。焦らず、少しずつ慣れていきましょう。

Q2. どのくらいの期間続ければ効果が出ますか?
A2. 効果を実感できるまでの期間は、元の英語力や練習量、集中度によって個人差があります。しかし、一般的には、毎日欠かさず15分〜30分程度の練習を続ければ、2〜3ヶ月程度でリスニング力や発音の変化を感じ始める人が多いようです。大切なのは、焦らずにコツコツと続けることです。まずは3ヶ月間を目標に頑張ってみましょう。

Q3. スクリプトなしでも大丈夫?
A3. 初心者のうちは、必ずスクリプトがある教材を選びましょう。スクリプトなしでシャドーイングを行うのは、何を言っているか正確に理解できないまま音だけを追うことになり、効果が薄いだけでなく、間違った発音や表現を覚えてしまうリスクもあります。まずはスクリプトで内容と正しい音を確認しながら練習し、上達してきたらスクリプトなしのシャドーイングに挑戦する、というステップを踏むのがおすすめです。

Q4. どんな教材を使えばいいか改めて迷います。
A4. 前述の通り、VOA Learning EnglishやBBC Learning Englishは定番です。書籍であれば、例えば「決定版 英語シャドーイング」(Z会)や「1分間英語シャドーイング」(KADOKAWA)といったシリーズものが人気です。これらはレベル別に分かれていたり、シャドーイングに適した音声・スクリプトが用意されていたりします。まずは書店で実際に手に取って見て、自分に合いそうなものを選ぶと良いでしょう。また、英語学習アプリの中にはシャドーイング練習機能を備えたものもありますので、探してみるのも一つの手です。例えば、「シャドテン」のような専門のコーチングサービスもありますが、まずは手軽なものから試してみましょう。

Q5. 練習中に集中力が続きません。
A5. 長時間ぶっ通しで練習するよりも、短い時間を複数回に分ける方が集中力を維持しやすいです。例えば、「ポモドーロ・テクニック」のように25分練習して5分休憩する、といったサイクルを取り入れるのも良いでしょう。また、教材の内容を定期的に変えてみることで、飽きずに続けられることもあります。疲れているときや気分が乗らないときは無理せず、短い時間だけにするか、お休みすることも大切です。

まとめ:シャドーイングで英語の壁を打ち破ろう!

この記事では、初心者向けのシャドーイングの正しいやり方、効果を高めるコツ、そしてよくある疑問について詳しく解説してきました。シャドーイングは、リスニング力とスピーキング力を同時に、そして効果的に向上させることができる非常に優れた学習法です。

正しいステップで、継続して取り組めば、あなたの英語力は必ず向上します。最初は難しく感じるかもしれませんが、諦めずに一歩ずつ進んでいきましょう。大切なのは、楽しみながら続けること。この記事で紹介した方法やツールを参考に、ぜひ今日からシャドーイングを始めてみてください。あなたの英語学習が、シャドーイングを通じて新たなステージへと進むことを心から応援しています!

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