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TOEIC Part7トリプルパッセージ時間配分と設問別攻略法

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TOEIC Part7トリプルパッセージ時間配分と設問別攻略法

TOEIC Part7のトリプルパッセージ、時間が足りなくて焦ってしまう…そんな経験はありませんか?複数の文書を読み解き、限られた時間内で設問に答えなければならないトリプルパッセージは、多くの受験者にとって大きな壁となっています。しかし、正しい時間配分と設問タイプごとの攻略法を身につければ、確実にスコアアップへと繋げることができます。

この記事では、TOEIC Part7のトリプルパッセージで時間内に問題を解き切るための具体的なテクニック、そして様々な設問タイプに効率的に対応するための実践的なアプローチを徹底解説します。この記事を読めば、あなたもトリプルパッセージを得点源に変え、目標スコアを突破するための確かな戦略を手に入れることができるでしょう。

難関トリプルパッセージの時間配分の極意

TOEICリーディングセクションは75分間で100問を解く必要があり、1問あたりにかけられる時間は約45秒と非常にタイトです。特にPart7は読解量が多いため、時間配分がスコアを大きく左右します。Part7はシングルパッセージ(29問)、ダブルパッセージ(10問)、そしてトリプルパッセージ(15問)で構成されており、トリプルパッセージは最後の難関と言えるでしょう。

一般的に、Part7全体には55分程度を割り当てるのが目安とされています。その中で、トリプルパッセージは3つの文書群があり、それぞれに5問ずつ、合計15問が出題されます。1つのトリプルパッセージセット(3文書+5設問)にかける時間は、理想的には10分~12分を目指したいところです。つまり、3セット合計で30分~36分が目安となります。もしこの時間配分で進められない場合は、どこかで時間短縮の工夫が必要です。

時間オーバーを防ぐための心構えとして、「完璧主義を捨てる」ことが重要です。全ての情報を隅々まで理解しようとすると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。トリプルパッセージでは、複数の文書から必要な情報を効率よく見つけ出すスキルが求められます。

具体的なテクニックとしては、以下の点が挙げられます。

  • 先に設問を読むか、本文から読むか?:これは意見が分かれるところですが、トリプルパッセージにおいては、まず各文書の種類(Eメール、広告、記事など)とタイトル、そして最初の1〜2文に目を通し、大まかな内容を把握してから設問を読むのがおすすめです。設問を読むことで、何を探すべきかが明確になり、効率的に情報をスキャニングできます。
  • キーワードスキャニングの徹底:設問に含まれるキーワード(人名、地名、日付、特定の用語など)を本文中から素早く見つけ出す練習をしましょう。
  • 「見切り」の勇気を持つ:1つの問題に時間をかけすぎないことが鉄則です。2分考えても分からない問題は、一旦印をつけて飛ばし、最後に時間が余れば戻ってくる、という判断も必要です。
  • 時間管理ツールの活用:普段の学習から時間を意識するために、スマートフォンのタイマーアプリや、TOEIC対策に特化した学習アプリのタイマー機能を利用すると良いでしょう。例えば、「スタディプラス」のような学習記録アプリで時間を計測しながら過去問に取り組むのも効果的です。

リーディングセクション全体でのペース配分を意識し、特にトリプルパッセージに突入する時点でどれくらいの残り時間があるべきかを把握しておくことが、精神的な余裕にも繋がります。

設問タイプ別!効率的な解き方と攻略法

トリプルパッセージでは、複数の文書間の情報を関連付けて解答する必要がある問題が多く出題されます。設問タイプごとの特徴を理解し、適切なアプローチを身につけることが攻略の鍵となります。ここでは、代表的な設問タイプとその解き方を見ていきましょう。

(1) 具体的な情報を問う設問 (Specific Detail Questions)

「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どのように」といった具体的な情報を問う設問です。設問文中のキーワードを特定し、それを手がかりに関連する文書や箇所を探します。例えば、「会議は何時に始まりますか?」という設問なら、「会議」「時間」に関連する語句をスキャニングします。答えは1つの文書に書かれていることもあれば、複数の文書にまたがってヒントが隠されていることもあります。情報の言い換え(パラフレーズ)に注意が必要です。本文と同じ単語が使われていなくても、同じ意味の表現が使われていることを見抜く力が求められます。

例:「According to the email, what time will the workshop begin?」
→ Eメール文書内で "workshop" と時間に関する記述を探します。

(2) 推論問題 (Inference Questions)

本文に直接的な答えは書かれていないものの、記述されている情報から論理的に推測できることを問う問題です。設問には "suggest", "imply", "infer", "likely", "probably" といった語句が含まれることが多いです。複数の文書からの情報を統合して初めて推測できるケースがトリプルパッセージでは頻出します。例えば、EメールAで「Xさんが会議を欠席する」とあり、チャットBで「YさんがXさんの代理を務める」とあれば、「Yさんは会議に出席するだろう」と推論できます。焦らず、各文書の情報を冷静に結びつけることが重要です。

例:「What can be inferred about Mr. Sato?」
→ 佐藤さんに関する記述を複数の文書から探し、それらの情報から推測できることを考えます。

(3) NOT問題 (Not True/Mentioned Questions)

「次のうち、本文の内容と合致しないものはどれか?」「本文中で言及されていないものはどれか?」といった形式で問われます。選択肢のそれぞれが本文の内容と一致するかどうかを一つずつ確認していく必要があるため、時間がかかりがちな設問タイプです。消去法が有効です。3つの選択肢が本文の内容と一致するか、あるいは本文のどこかに記述があることを確認できれば、残りの1つが正解となります。トリプルパッセージでは、3つの文書全てをチェックする必要がある場合もあります。

例:「Which of the following is NOT mentioned as a benefit of the new software?」
→ ソフトウェアの利点に関する記述を文書中から探し、選択肢と照合します。

(4) 目的・意図を問う設問 (Purpose Questions)

文書全体、特定の段落、あるいはEメールや広告といった文書タイプが「なぜ書かれたのか」「何を目的としているのか」を問う設問です。文書の冒頭や結論部分、あるいは文書の種類(例:広告なら宣伝、苦情の手紙なら問題提起や要求)から判断できることが多いです。トリプルパッセージでは、特定の文書が他の文書の内容を受けて書かれている場合など、文書間の関連性を理解することがヒントになることもあります。

例:「Why was the invoice sent to Ms. Lee?」
→ 請求書が送られた理由を、請求書そのものや関連する文書から読み取ります。

(5) 語彙問題 (Vocabulary Questions)

特定の単語やフレーズが文中でどのような意味で使われているかを問う問題です。辞書的な意味だけでなく、文脈上の意味を理解することが求められます。その単語の前後を注意深く読み、文全体の流れから最も適切な意味を推測します。TOEIC頻出単語の知識も役立ちますが、未知の単語であっても文脈から意味を類推するスキルが重要です。語彙力を強化するためには、『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(朝日新聞出版)のような単語帳で学習するのが効果的です。

例:「The word 'address' in paragraph 2, line 3, is closest in meaning to...」
→ "address" という単語が使われている箇所の前後を読み、文脈に合う選択肢を選びます。(この場合、「対処する」などの意味になることが多いです。)

これらの設問タイプごとの特徴とアプローチを意識して問題演習を重ねることで、解答の精度とスピードが向上します。

トリプルパッセージ攻略のための実践トレーニング

トリプルパッセージを攻略するためには、日々の地道なトレーニングが不可欠です。ここでは、効果的な学習法と役立つ教材を紹介します。

1. 公式問題集の徹底活用

何よりもまず、ETS(Educational Testing Service)が発行している『TOEIC Listening and Reading 公式問題集』シリーズに取り組みましょう。実際の試験と同じ形式・難易度の問題を解くことで、問題の傾向を掴み、時間配分の練習をすることができます。トリプルパッセージの問題を解く際は、必ず時間を計り、本番さながらの緊張感で臨みましょう。解き終わった後は、なぜ間違えたのか、なぜ時間がかかったのかを徹底的に分析することが重要です。正解した問題でも、解答の根拠を明確に説明できるか確認しましょう。

2. 多読トレーニングで読解スピードと理解力を向上

英語の文章を読むスピードと理解力を根本から鍛えるには、多読が効果的です。最初は興味のある分野の簡単な英文記事やブログから始め、徐々にレベルを上げていきましょう。おすすめのオンラインリソースとしては、

  • BBC Learning English (bbc.co.uk/learningenglish):ニュース記事を元にした学習教材が豊富です。
  • VOA Learning English (learningenglish.voanews.com):こちらもニュースベースで、レベル別にコンテンツが用意されています。
  • その他、英語のニュースサイト(The Japan Times Alphaなど学習者向けのものから始め、徐々にネイティブ向けのNew York TimesやThe Guardianなど)に挑戦するのも良いでしょう。

毎日少しずつでも英語の文章に触れる習慣をつけることが大切です。

3. 速読・スキャニング・スキミング技術の習得

Part7では、全ての文章を熟読する時間はありません。必要な情報を素早く見つけ出す「スキャニング」と、文章の概要を素早く掴む「スキミング」の技術を磨きましょう。時間を意識して文章を読む練習や、特定の情報を探し出す練習を繰り返すことで、これらのスキルは向上します。

4. 語彙力強化

言うまでもありませんが、語彙力は読解の基礎です。TOEIC頻出単語を効率的に覚えるためには、単語帳やアプリの活用がおすすめです。『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』のような実績のある単語帳に加え、「Anki」や「Quizlet」といったフラッシュカードアプリは、自分のペースで反復学習ができるため非常に便利です。これらのアプリでは、自分で単語カードを作成したり、他のユーザーが作成したリストを利用したりすることもできます。

5. 模擬試験の定期的な受験

定期的に模擬試験を受けることで、時間配分の感覚を養い、現在の実力や弱点を客観的に把握することができます。TOEIC公式ウェブサイトで提供されているサンプル問題や、市販の模擬試験問題集を活用しましょう。また、オンラインで受験できるTOEIC模試サービス(例:abceedなど)も、手軽に実力チェックができるため便利です。

これらのトレーニングを継続的に行うことで、トリプルパッセージに対する苦手意識を克服し、自信を持って本番に臨めるようになるはずです。文法理解に不安がある場合は、『English Grammar in Use』(Raymond Murphy著、Cambridge University Press)のような定評のある文法解説書で基礎を固めるのも良いでしょう。

まとめ:トリプルパッセージを制して目標スコアを達成しよう!

この記事では、TOEIC Part7のトリプルパッセージにおける時間配分のテクニックと、設問タイプ別の具体的な攻略法、そして日々の実践トレーニングについて解説しました。

トリプルパッセージは確かに難易度が高いですが、正しい戦略と練習を積み重ねれば、必ず克服できます。重要なポイントは以下の通りです。

  • 時間配分の徹底:1セットあたり10分~12分を目安に、見切る勇気も持つ。
  • 設問タイプの理解:各設問の特徴を把握し、効率的なアプローチを実践する。
  • 実践トレーニングの継続:公式問題集や多読、語彙強化を通じて読解力を総合的に高める。

これらの戦略を参考に、日々の学習に取り組み、ぜひ目標スコアを達成してください。あなたのTOEICスコアアップを心から応援しています!

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