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TOEIC Part1写真描写:「状態」と「動作」の見分け方

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TOEIC Part1写真描写:「状態」と「動作」の見分け方

TOEIC Part1の写真描写問題、得意ですか?「え、人が写ってるだけじゃないの?」と思うかもしれませんが、実はこのパートで高得点を取るには、写真が描写する「状態」と「動作」を正確に見分けるスキルが非常に重要になります。選択肢は巧妙に作られており、ちょっとした違いで正誤が分かれることも少なくありません。この記事では、TOEIC Part1で頻出する「状態」と「動作」を表す英語表現の違いを徹底的に解説し、スコアアップに直結する見分け方のコツを伝授します!「リスニングは苦手…」「Part1でいつも数問落としてしまう…」という方も、この記事を読めば、自信を持って問題に取り組めるようになるはずです。

TOEIC Part1攻略の鍵!「状態」と「動作」とは?

TOEIC Listening & Reading Testの最初の関門であるPart1は、1枚の写真について4つの短い説明文が読み上げられ、最も適切に写真を描写しているものを選ぶ形式です。問題数は少ないものの、ここで確実に得点しておくことが、全体のスコアを左右する重要なポイントとなります。特に、写真に写る人物や物が「どのような状況にあるのか(状態)」、それとも「何をしている最中なのか(動作)」を区別する問題は頻出します。この区別が曖昧だと、正解を選び出すのが難しくなります。

「状態」を表す表現とは?

「状態」とは、写真が切り取ったある瞬間の状況や様子、または持続的なありさまを指します。動きが完了していたり、ある状態が継続していたりする場合に使われます。例えば、「人が座っている」「物が置かれている」「(すでに)服を着ている」といった描写がこれにあたります。

主な特徴:

  • ある時点での状況や様子を描写します。
  • 動きが完了している、または持続的な様子を示します。
  • 例: 「壁に絵が掛かっている (A picture is hanging on the wall.)」「男性が眼鏡をかけている (A man is wearing glasses.)」

よく使われる文法パターン:

  • be動詞 + 形容詞/過去分詞: 例: The door is closed. (ドアが閉まっている状態) / The people are seated around the table. (人々がテーブルの周りに座っている状態)
  • 現在形 (特に状態動詞): 例: The building stands near the river. (建物が川の近くに建っている状態) / She has long hair. (彼女は髪が長いという状態)
  • There is/are構文: 例: There is a computer on the desk. (机の上にコンピューターがある状態)

状態を表す表現は、写真の中の静的な要素や、すでに完了している行為の結果として生じている状況を描写する際に用いられます。

「動作」を表す表現とは?

「動作」とは、写真の中でまさに行われている最中の動きや活動を指します。誰かが何かをしている途中であったり、物が動いている瞬間であったりする場合に使われます。例えば、「人が歩いている」「何かを拾おうとしている」「服を着ようとしている」といった描写がこれにあたります。

主な特徴:

  • 進行中のアクションや活動を描写します。
  • 動きの途中、まさにその瞬間を示します。
  • 例: 「女性がコーヒーを注いでいる (A woman is pouring coffee.)」「子供たちが公園で遊んでいる (Children are playing in the park.)」

よく使われる文法パターン:

  • 現在進行形 (be動詞 + -ing): これが最も代表的な形です。例: He is opening a box. (彼が箱を開けている動作) / They are walking along the street. (彼らが通りを歩いている動作)

動作を表す表現は、写真の中のダイナミックな要素や、まさにその瞬間に進行している行為を描写する際に用いられます。写真から「動き」を感じ取ることがポイントです。

写真から見抜け!「状態」と「動作」の決定的な違いと見分け方のコツ

「状態」と「動作」の違いを理解したところで、次は実際の問題でどう見分けるか、具体的なコツを見ていきましょう。TOEIC Part1では、この違いを巧みに利用した選択肢が多く登場します。以下のポイントを押さえることで、正答率を格段にアップさせることができます。

ポイント1: 動詞の種類と時制に注目! 最重要ポイントです

英語の動詞には、「状態動詞」と「動作動詞」があります。状態動詞(例: know, like, have, be, exist, wear, resemble)は通常、進行形にしません。一方、動作動詞(例: run, eat, open, build, put on, talk)は進行形にして「~している最中」を表すことができます。この性質が、Part1での「状態」と「動作」の区別に直結します。

特に紛らしいのが、似た意味でも「状態」と「動作」で使い分ける動詞ペアです。

  • 状態: She is wearing a hat. (彼女は帽子をかぶっている状態です。すでに装着完了。)
    She has a hat on. (同上)
  • 動作: She is putting on a hat. (彼女は帽子をかぶろうとしている動作の最中です。まだ装着途中。)

この `wear` (状態) と `put on` (動作) のペアはTOEIC頻出です。他にも、以下のようなペアに注意しましょう。

  • 状態: The man is sitting on a chair. (男性は椅子に座っている状態)
  • 動作: The man is taking a seat. (男性は座ろうとしている動作)
  • 状態: He is holding a book. (彼は本を持っている状態)
  • 動作: He is picking up a book. (彼は本を拾い上げようとしている動作)
  • 状態: The sign is hanging above the door. (看板がドアの上に掛かっている状態)
  • 動作: A man is hanging a sign above the door. (男性が看板をドアの上に掛けようとしている動作)

これらの動詞が聞こえてきたら、写真の状況と照らし合わせて、それが「すでに完了した状態」なのか「進行中の動作」なのかを慎重に判断してください。

ポイント2: 写真の中の「時間」を読み取る

写真は一瞬を切り取った静止画ですが、その描写は「動きの途中」なのか「動きが終わった後」なのか、あるいは「ずっとその状態」なのかを暗示しています。例えば、人が自転車に乗っている写真でも、ペダルを漕いでいる様子なら「動作 (riding a bicycle)」、自転車の横に立っているだけなら「状態 (standing next to a bicycle)」と判断できます。写真の中の人物や物の配置、表情、姿勢などから、その瞬間の「時間軸」を意識することが大切です。

例: 机の上に本が何冊か積まれている写真

  • 状態の描写 (正解の可能性が高い): Books are stacked on the desk. (本が机の上に積まれている状態) / Books are piled on the desk.
  • 動作の描写 (人が写っていて、その動作をしている場合のみ正解): A person is stacking books on the desk. (人が本を机の上に積んでいる動作)

多くの場合、Part1の写真は「状態」を描写していることが多いですが、油断は禁物です。常に「動作」の可能性も頭に入れておきましょう。

ポイント3: 人物の視線や手の動き、体の向きにヒントあり

写真に人物が写っている場合、その視線、手の動き、体の向きは、「状態」か「動作」かを見分ける上で非常に重要な手がかりとなります。

  • 視線: 何かをじっと見つめている(looking at)、読んでいる(reading)場合は動作ですが、単に特定の方向を向いているだけなら状態の一部かもしれません。
  • 手の動き: 手が何かに触れている、何かを操作している、何かを持ち上げようとしている場合は「動作」の可能性が高いです。例えば、ドアノブに手をかけていれば `opening/closing the door` (ドアを開け/閉めようとしている動作)、ペンを紙に向けていれば `writing` (書いている動作)となります。一方、手をポケットに入れている、腕を組んでいるなどは「状態」です。
  • 体の向き・姿勢: 何かに向かって歩いている(walking towards)、乗り物に乗ろうとしている(getting on/into)のは「動作」。壁に寄りかかっている(leaning against)、列に並んでいる(standing in line)のは「状態」です。

写真の細部まで注意深く観察し、人物が「何をしているのか」「どのような状態なのか」を正確に捉える練習をしましょう。

実践トレーニング!「状態」と「動作」を見分ける力を鍛える方法

理論を理解したら、次は実践あるのみです。ここでは、「状態」と「動作」を効果的に見分けるための具体的なトレーニング方法と、役立つリソースをご紹介します。

1. 公式問題集やPart1特化型参考書を徹底活用する

TOEIC対策の基本中の基本は、ETS発行の『公式TOEIC Listening & Reading 問題集』シリーズです。これらは実際のテストと同じ形式、同じナレーター、同じ難易度で作られているため、本番に最も近い練習ができます。Part1の問題を解く際には、ただ正解を選ぶだけでなく、なぜ他の選択肢が不正解なのか、特に「状態」と「動作」の描写がどのように異なっているのかを意識して分析しましょう。解説を熟読し、使われている動詞や時制に注目することが重要です。

さらに集中的にPart1対策を行いたい場合は、Part1に特化した参考書も有効です。例えば、『TOEIC L&R TEST パート1・2特急 難化対策ドリル』(朝日新聞出版、神崎正哉・Daniel Warriner著)のような教材は、多くの問題パターンに触れることができ、弱点克服に役立ちます。これらの教材で、「状態」と「動作」のペア表現(例: wear vs. put on, sit vs. take a seat)を重点的に覚えましょう。

2. 日常の写真で「英語実況」トレーニング

最も手軽で効果的な練習の一つが、身の回りにある写真やインターネットで見つけた画像を使って、自分で英語で描写してみる「英語実況」トレーニングです。雑誌のグラビア、ニュースサイトの写真、家族写真など、何でも構いません。

ステップ:

  1. 写真を選び、全体を眺めます。
  2. 写っている人や物について、「これは状態かな?動作かな?」と考えます。
  3. 思いつく限りの英語で描写してみましょう。最初は短い文でOKです。
    • 例:公園で男性がベンチに座って本を読んでいる写真
      • A man is sitting on a bench. (状態)
      • He is reading a book. (動作)
      • Trees are behind him. (状態)
  4. 慣れてきたら、より詳しく描写したり、複数の文で説明したりしてみましょう。

この練習を繰り返すことで、写真から情報を読み取り、それを適切な英語表現に結びつける瞬発力が養われます。

3. ディクテーションとシャドーイングでリスニングの精度を上げる

Part1で「状態」と「動作」を聞き分けるには、be動詞の有無、動詞の-ing形や過去分詞形などを正確に聞き取る必要があります。そのため、ディクテーション(聞き取った音声を書き出す練習)は非常に効果的です。公式問題集のPart1音声を使って、一文ずつ丁寧に書き出してみましょう。最初は聞き取れない部分が多くても構いません。スクリプトと照らし合わせ、どこが聞き取れなかったのか、なぜ聞き取れなかったのかを分析することが大切です。

シャドーイング(音声を聞きながら、少し遅れて影のようについていくように発音する練習)も、リスニング力向上と英語特有のリズム・イントネーションの習得に役立ちます。特に、進行形(be動詞 + -ing)の自然なつながりや、過去分詞の発音に慣れることができます。

4. 英語学習アプリやウェブサイトの活用

語彙力はリスニングの基礎体力です。Part1で頻出する動詞(特に状態・動作のペア)、名詞、前置詞句などを効率よく覚えるためには、フラッシュカードアプリが便利です。例えば、「Anki」「Quizlet」は、自分で単語帳を作成したり、他の人が作ったリストを利用したりでき、記憶の定着を助けてくれます。

また、英語学習者向けのウェブサイトも活用しましょう。「BBC Learning English」(bbc.co.uk/learningenglish)「VOA Learning English」(learningenglish.voanews.com) のようなサイトでは、ニュース記事や短いビデオクリップを教材とした学習コンテンツが豊富に提供されており、多様な場面での英語表現に触れることができます。写真やイラストを使ったコンテンツも多いので、Part1対策のヒントが見つかるかもしれません。

まとめ:Part1攻略は「状態」と「動作」の的確な理解から

TOEIC Part1の写真描写問題は、一見シンプルに見えて奥が深いパートです。しかし、今回解説した「状態」と「動作」の違いをしっかり理解し、それらを表す英語表現のパターンを掴むことで、確実にスコアアップへと繋げることができます。

最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう:

  • 「状態」は、主にbe動詞 + 形容詞/過去分詞現在形(状態動詞)There is/are構文などで表されます。写真の静的な状況や完了した結果を示します。
  • 「動作」は、主に現在進行形 (be動詞 + -ing) で表されます。写真の中のまさに進行中のアクションを示します。
  • 動詞の種類(状態動詞か動作動詞か)と時制に最大限の注意を払いましょう。特に `wear` (状態) vs `put on` (動作) のような紛らしいペアは要チェックです。
  • 写真の細部(人物の手の動き、視線、姿勢、物の配置など)から、それが「状態」なのか「動作」なのかを判断する手がかりを見つけましょう。
  • 公式問題集や参考書での演習、日常の写真を使った描写トレーニング、ディクテーションやシャドーイングを通じて、聞き分ける力と表現力を養いましょう。

TOEIC Part1は、リスニングセクションのウォーミングアップとも言えるパートです。ここで勢いをつけるためにも、「状態」と「動作」の見極めをマスターすることは非常に価値があります。この記事が、あなたのTOEIC学習の一助となり、目標スコア達成への道しるべとなれば幸いです。諦めずにコツコツと学習を続ければ、必ず成果は現れます。頑張ってください!

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