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TOEIC Part2変化球応答問題の攻略法!Yes/No以外

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TOEIC Part2変化球応答問題の攻略法!Yes/No以外

TOEIC Part2、短い質問に対して3つの選択肢から最も適切な応答を選ぶこのセクション。シンプルに見えて、実は多くの受験者が苦戦するのが「間接応答問題」、通称「変化球問題」です。「はい」や「いいえ」では答えられない、一筋縄ではいかない応答に戸惑った経験はありませんか?この記事では、そんなTOEIC Part2の間接応答問題のパターンを徹底解剖し、具体的な攻略法から日々のトレーニング方法、試験本番で役立つテクニックまで、スコアアップに直結する情報をお届けします。変化球を打ち返して、目標スコアを達成しましょう!

TOEIC Part2の間接応答問題とは? なぜ難しいのか?

TOEIC Part2では、1つの質問に対して3つの短い応答が読み上げられ、その中から最も適切なものを選びます。この中で特に受験者を悩ませるのが、「間接応答(Indirect Response)」と呼ばれるタイプの問題です。これは、質問に対して直接的な「Yes/No」や具体的な情報で答えるのではなく、遠回しな表現や質問の意図を汲み取った上での応答、あるいは「わからない」といった類いの返答が正解となるものです。

例えば、「Did you finish the report?(報告書は終わりましたか?)」という質問に対して、「Yes, I did.」や「No, not yet.」が直接的な応答だとすれば、間接応答では「I'll have it on your desk by 5 p.m.(午後5時までにあなたの机の上に置きます)」や「I'm still waiting for some data.(まだいくつかのデータを待っているんです)」のような返答があり得ます。これらは直接「終わった/終わっていない」とは言っていませんが、文脈上、報告書の状況を伝える適切な応答です。

これらの問題が難しい理由はいくつかあります。

  • 予測が難しい: 直接的な答えを期待していると、変化球の応答に面食らってしまいます。
  • 高度な文脈理解が必要: 表面的な言葉だけでなく、会話の流れや話し手の意図を読み取る必要があります。
  • リスニング力への依存: 短い会話の中で、微妙なニュアンスやキーワードを聞き取る集中力が求められます。
  • 選択肢の巧妙さ: 他の選択肢も一見すると正しそうに聞こえることがあり、判断に迷いやすいです。

しかし、これらの間接応答にはいくつかの典型的なパターンが存在します。それを理解し対策することで、正答率を格段に上げることが可能です。

頻出!間接応答の主要パターン徹底解説

TOEIC Part2の間接応答は、一見すると捉えどころがないように思えますが、実はいくつかの典型的なパターンに分類できます。ここでは、特に頻出する7つのパターンを例文と共に解説します。これらのパターンを頭に入れておくだけで、本番での対応力が格段に向上するはずです。

  1. 提案・代替案を提示するパターン

    質問に対して直接答えず、代わりの案や可能な選択肢を示す応答です。

    例:Q「この会議室、今日の午後使えますか?」 (Can we use this meeting room this afternoon?)

    A「明日の午前中なら空いていますが。」 (It's available tomorrow morning, though.)

    ポイント:「~ならどうですか?」「~という方法もあります」といったニュアンスです。

  2. 質問で返す(逆質問)パターン

    質問に対して、さらに情報を求める形で質問し返す応答です。

    例:Q「この書類はどこに提出すればいいですか?」 (Where should I submit this document?)

    A「締め切りはいつのものですか?」 (Which deadline are you referring to?)

    ポイント:相手の意図を確認したり、より具体的な情報を得るための返答です。

  3. 理由や原因を述べるパターン

    依頼や質問に対して、それができない理由や状況を説明する応答です。

    例:Q「週末のバーベキューに来られますか?」 (Can you come to the barbecue this weekend?)

    A「残念ですが、別の予定が入っているんです。」 (Unfortunately, I have another commitment.)

    ポイント:「Because...」とは言わなくても、内容が理由を説明しています。

  4. 「わからない」「知らない」系の応答パターン

    情報を持ち合わせていないことを伝える応答ですが、単に "I don't know." と言うだけでなく、より丁寧な表現や、確認する旨を伝える形が多いです。

    例:Q「新しいマーケティング部長はどなたですか?」 (Who is the new marketing director?)

    A「まだ正式には発表されていないはずです。」 (I don't think it has been officially announced yet.) / A「人事部に確認してみます。」 (I'll check with HR.)

    ポイント:「確認します」「担当者に聞いてみます」「まだ聞いていません」などもこの類です。

  5. 話題を転換する・はぐらかすパターン

    質問に直接答えず、別の話題を提示したり、曖昧に答えたりする応答です。意図的に答えを避けている場合もあります。

    例:Q「昨日のプレゼンテーション、どうでしたか?」 (How was your presentation yesterday?)

    A「それより、今日のランチは何にしましょうか?」 (More importantly, what should we have for lunch today?)

    ポイント:少しトリッキーですが、会話の流れとして不自然でなければ正解になり得ます。

  6. 感想や意見を述べるパターン

    質問に対する直接的な事実ではなく、話し手の感想や個人的な意見を述べる応答です。

    例:Q「この新しいソフトウェア、使いやすいですか?」 (Is this new software easy to use?)

    A「慣れるまで少し時間がかかりそうですね。」 (It seems like it will take some time to get used to.)

    ポイント:「~だと思う」「~と感じる」といった主観的な表現が特徴です。

  7. 部分的な肯定/否定、条件付きの応答パターン

    全面的にYes/Noで答えるのではなく、一部は正しいが他は違う、あるいは特定の条件下でのみ正しい、といったニュアンスの応答です。

    例:Q「プロジェクトの予算は全額承認されましたか?」 (Was the entire project budget approved?)

    A「主要な項目は通りましたが、いくつかの追加費用は保留です。」 (The main items were approved, but some additional costs are on hold.)

    ポイント:「~だけは」「~を除いては」「もし~なら」といった限定的な表現に注意しましょう。

これらのパターンを意識して問題を聞くことで、以前は「なぜこれが正解なの?」と思っていたものが、スッキリと理解できるようになるでしょう。

TOEIC Part2間接応答問題 攻略のための具体的トレーニング法

間接応答のパターンを理解したら、次はそれを実際のスコアに結びつけるためのトレーニングが必要です。ここでは、効果的な学習方法をいくつかご紹介します。

  • ディクテーションとシャドーイングの徹底活用

    Part2の問題、特に間接応答が含まれるものをディクテーション(書き取り)してみましょう。一字一句書き取ることで、聞き逃していた音や表現に気づけます。書き取った後、なぜその応答が正解なのかをじっくり分析します。その後、正解の応答を何度もシャドーイング(音声に続いて影のように発音する練習)することで、応答のパターンやリズムを身体で覚え込ませます。教材としては、TOEIC公式問題集や信頼性の高い模試が最適です。解説が詳しいものを選びましょう。

  • 応答パターンの分類練習

    多くのPart2問題(100問、200問など)に集中的に取り組み、それぞれの正解の応答が前述したどのパターンに当てはまるかを意識的に分類する練習をします。最初は時間がかかっても構いません。この「パターン認識」の訓練が、本番での瞬時の判断力を養います。

  • 5W1Hを意識した質問分析

    質問文の冒頭の疑問詞 (Who, What, When, Where, Why, How) や助動詞 (Do, Does, Did, Can, Willなど) に細心の注意を払い、質問が何を具体的に尋ねているのかを正確に把握する訓練をします。これが曖昧だと、間接的な応答の妥当性を見抜くことが難しくなります。

  • 消去法のスキルアップ

    間接応答問題では、「これが絶対正解!」と確信しづらい場合があります。そんな時は消去法が有効です。明らかに質問と噛み合わない選択肢、時制がおかしい選択肢、主語が不一致な選択肢などを素早く見つけて排除していく練習をしましょう。 例えば、場所 (Where) を聞いているのに時間を答えている、過去の出来事について聞いているのに未来の予定を答えている、などは典型的な不正解パターンです。

  • 役立つ教材・リソースの活用

    語彙力はリスニングの基礎です。『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(朝日新聞出版)のような定番単語帳で頻出語彙を固めましょう。 また、「スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース」のようなオンライン教材は、豊富な問題演習と丁寧な解説動画があり、Part2対策にも非常に有効です。 単語学習アプリの「Anki」や「Quizlet」を使って、今回紹介したような間接応答のフレーズ集を自作し、クイズ形式で覚えるのも良いでしょう。 さらに、英語学習サイトの「BBC Learning English (bbc.co.uk/learningenglish)」や「VOA Learning English (learningenglish.voanews.com)」では、多様なシチュエーションの短い会話スクリプトが豊富にあり、間接的な言い回しに触れる良い機会になります。

これらのトレーニングを地道に続けることで、間接応答への「勘どころ」が養われていきます。

試験本番で役立つ!間接応答問題への心構えとテクニック

十分なトレーニングを積んでも、試験本番では緊張やプレッシャーから普段通りの力が出せないこともあります。ここでは、本番で落ち着いて間接応答問題に取り組むための心構えと、即効性のあるテクニックをご紹介します。

  • テクニック1: 質問の最初の数語に全集中!

    特に疑問詞 (Who, What, When, Where, Why, How) や助動詞 (Is, Are, Do, Does, Can, Willなど) は質問の核心を突いています。ここを聞き逃すと、応答の適切さを判断するのが格段に難しくなります。冒頭に神経を集中させましょう。

  • テクニック2: 「Yes/No以外の応答が来るかも」と常に予測する

    Part2では、常に「直接的な答えが来るとは限らない」という心構えを持つことが重要です。「はい」「いいえ」で答えられない質問はもちろん、そうでない質問でも、間接的な応答が正解になる可能性を頭の片隅に置いておきましょう。

  • テクニック3: ユーモア、皮肉、婉曲表現にも注意

    稀にですが、軽いユーモアや皮肉を含んだ応答、あるいは非常に遠回しな婉曲表現が正解になることがあります。これらは文化的な背景も絡むため難易度が高いですが、「何か変だな?」と感じたら、文字通りの意味だけでなく、裏にある意図を考えてみるのも一つの手です。

  • テクニック4: 迷ったら「最も自然な会話の流れ」を選ぶ

    3つの選択肢を聞き終えて、どれもピンとこない場合や、2つで迷った場合は、「この質問に対して、どの応答が最も会話として自然か、よりマシか」という視点で選んでみましょう。論理的に破綻していたり、話題が完全に飛躍しすぎているものは不正解の可能性が高いです。

  • テクニック5: 集中力を維持し、引きずらない

    Part2は問題数が多く、次々と問題が流れていきます。一問一問に集中し、もし分からなかった問題があっても引きずらず、すぐに次の問題に気持ちを切り替えることが大切です。一つのミスが他の問題に影響しないようにしましょう。

これらのテクニックと事前の準備があれば、本番でも落ち着いて間接応答問題に対処できるはずです。

まとめ

TOEIC Part2の間接応答問題は、確かに一筋縄ではいかない難しさがありますが、決して対策不可能なわけではありません。この記事でご紹介した頻出パターンを理解し、効果的なトレーニングを継続することで、確実に正答率は向上します。

大切なのは、様々な応答の形に慣れ、質問の意図を素早く汲み取る練習を積むことです。変化球応答を恐れず、むしろ得意分野に変えていきましょう。この記事が、あなたのTOEICスコアアップの一助となれば幸いです。応援しています!

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